「おとどしい」
「久しぶり」という意味です。
漢字で書くと、「音遠しい」のようです。
丁寧に言うと、「おとどしゅうございました」となります。
「へえさし」という表現もあります。
これも「久しく」の意味です。
「へえさし会わなんだなあ」は「しばらく会わなかったな」という意味です。
「もうまあ」
「もうじき」「もうすぐ」の意味です。
「もうまあ始まらい」は、「もうすぐ始まるよ」という意味です。
「こさえる」
「作る」の意味です。
「弁当を作る」は「弁当をこさえる」と言います。
「戻んて来る」
「戻って来る」の意味です。
伊予弁では、「戻って」が訛って、「戻んて」となります。
同じような変化に、「借って」というのがあります。
「借りて来る」が、伊予弁では「借って来る」となるのです。
発音だけを聞くと、「かってくる」となりますので、「買って来る」と受け止めてしまいそうですね。
それで伊予弁では、「買って来る」というのを、「買うて来る」と言うのです。
「~しよわい」「~やろわい」
「~しましょう」「~やりましょう」という意味です。
この言い回しは男女を問いません。
私も女性がこの言い回しをするのを、初めて耳にした時には、なんておっさんみたいな人なんだろうと、思ってしまいました。
でも、伊予弁では女の人でも、この言い回しを普通に使います。
「私がやりましょう」と言う場合、「私がやりましょわい」となるのです。
「ねき」
「近く」「そば」の意味です。
「親のそばにいる」は、「親のねきにおる」となります。
「家のそばの木」は、「家のねきの木ぃ」となります。
「みとうみ」
「~してごらん」「~やってみなさい」の意味です。
「食べてごらん」は「食べとうみ」
「やってごらんなさい」は「やっとうみや」となります。
「死ぬる」
「死ぬ」の意味です。
似たものに、「去ぬる」というのがあります。
これは「去ぬ(去る)」の意味です。
「だんだん」
「どうも」「ありがとう」の意味ですが、感謝を伝える軽い言葉のようです。
丁寧に言うと「だんだんありがとう」と言いますので、「どうも」というニュアンスですね。
でも今は、この言葉も観光用以外では、使われることはないようです。