「~ぞな」
「~ぞ」「~だぞ」という言い方よりも、「~よ」「~だよ」という方が柔らかい表現になりますよね。
「~ぞな」は、「~よ」「~だよ」という意味になります。
「~ぞ」「~だぞ」という場合は、「~ぞ」と表現します。
たとえば、「これは、おいしい」ということを伝える場合、
「これは、うまいぞ」あるいは「これは、うまいぞな」となります。
今風に言えば、「これは、おいしいぞ」「これは、おいしいよ」という感じでしょうか。
これをさらに丁寧に言おうとすると、「ぞな」の後ろに「もし」を付けます。
「これは、うまいぞなもし」という感じです。
今風に言えば、「これは、おいしいですよ」という感じだと思います。
ちなみに「もし」は、元は「もうし」という呼びかけの言葉で、「もしもし」という意味です。
「~けん」「~やけん」「~じゃけん」
いずれも「~だから」という意味です。
愛媛では、最もポピュラーな表現と言えるでしょう。
たとえば、「これは、おいしいから」という場合、「これ、うまいけん」とか「これ、うまいんじゃけん」となります。
「ほう」「ほれ」
伊予弁では、「そ」が「ほ」に変わります。
たとえば、「そうだ」というのは、「ほうじゃ」となります。
「それ」は「ほれ」になります。
「それなら」は「ほんなら」
「その」は「ほの」になります。
「そうですか」は「ほうかな」
「そうだから」は「ほじゃけん」
「おいでる」
「行く」「来る」「いる」という意味です。
同じ「おいでる」でも、使う状況によって、意味が変わって来ます。
漢字で書くと、「お出る」となります。
「こちらへ、おいでますか」は、「こちらへ来られますか」の意味です。
「向こうへ、おいでますか」は、「向こうへ行かれますか」の意味です。
「お父さん、おいでますか」は、「お父さん、いらっしゃいますか」の意味です。
「~していらっしゃいます」と言う場合も、「~しておいでる」と言います。
「つい」
「同じ」「似ている」「そっくり」という意味です。
漢字で書くと、「対」となるようです。
つまり、英語で言うところの、ペアのイメージでしょうか。
二つのものを、並べて見比べている感じです。
「この柄とそっちの柄、同じだね」は、「この柄とそっちの柄、対じゃね」です。
「本当にそっくりだね」は、「真っ対じゃね」になります。
でも、何でもかんでも、同じという表現に、「つい」を使うわけではありません。
「同じ」が訛った、「おんなし」という表現もあります。
他にも、こんな表現があります。
「同じ顔」は、「ついな顔」
「全く同じ顔」は、「まっつくついな顔」
「先生にそっくり」は、「先生に変わらん」
「旦那に似ている」は、「旦那に似ちょる」
「同じ物」という時は、「ついなが」と言います。
「ぼくは、メロンパンにしよ」
「じゃあ、あたしもついながにしよわい」
という感じです。
ちなみに、「~しよわい」は男言葉のようですが、伊予では女性も普通に使います。
「ぎり」
「~だけ」「~ばかり」という意味です。
たとえば、「文句ばっかり言って」というのは、「文句ぎり言うてからに」となります。
「残っているのは、これだけだよ」は、「残っとるんは、これぎりぞなもし」となります。
「~ばかし」という言い方もあります。
「嘘ばかりついてはいけません」は、「嘘ばかしついたらいけんよ」 となります。