鹿島神社は鹿島にあるので、宮出しされた神輿は、船に乗って海を渡って来ます。
神輿は二体あり、北条の町に着くと、祭りの最終日まで、神さまは港近くにある、お旅所のお宮でお休みになります。
通常の宮出しと言うのは、このお宮を出発することですが、町を練り歩いた二台の神輿は、町の中にある明星川に、禊ぎと言って、何度も放り込まれます。
これは鹿島神社へ宮入する前に、神輿を清める意味があるそうですが、鹿島神社の神さまが武神であるため、荒々しく清めているのだそうです。
禊ぎを終えた神輿は、いよいよ海を渡って、鹿島神社へ宮入します。
神輿は御船に載せられるのですが、この御船を守りながら、先導する船があるのです。
この先導する船は櫂伝馬と呼ばれ、2隻の伝馬船を横につなぎ合わせたものです。
この櫂伝馬の上で、櫂練り踊りを舞いながら、神輿を乗せた御船を曳航して行くのです。