> 風早の祭り その3

風早の祭り その3

鹿島神社は鹿島にあるので、宮出しされた神輿は、船に乗って海を渡って来ます。

神輿は二体あり、北条の町に着くと、祭りの最終日まで、神さまは港近くにある、お旅所のお宮でお休みになります。

通常の宮出しと言うのは、このお宮を出発することですが、町を練り歩いた二台の神輿は、町の中にある明星川みょうじょうがわに、みそぎと言って、何度も放り込まれます。

これは鹿島神社へ宮入する前に、神輿を清める意味があるそうですが、鹿島神社の神さまが武神であるため、荒々しく清めているのだそうです。

禊ぎを終えた神輿は、いよいよ海を渡って、鹿島神社へ宮入します。

神輿は御船みふねに載せられるのですが、この御船を守りながら、先導する船があるのです。

この先導する船は櫂伝馬かいでんまと呼ばれ、2隻の伝馬船を横につなぎ合わせたものです。

この櫂伝馬の上で、櫂練かいねり踊りを舞いながら、神輿を乗せた御船を曳航えいこうして行くのです。