> 松山城 その6

松山城 その6

ここが千鶴が進之丞を待ち受けた内曲輪うちぐるわです。
向こう側の左が南隅櫓みなみすみやぐら、右が北隅櫓きたすみやぐら、その間が十間廊下じっけんろうかです。

千鶴がいたのは、南隅櫓の近くの、ちょうど影になっている所です。
内曲輪を照らしているのが、日光ではなく月明かりだと考えれば、影の部分が真っ暗だったとわかるでしょう。
北隅櫓の手前に天守玄関がありますが、井上教諭はここに隠れていました。

また、進之丞が現れたのは十間廊下の屋根の上です。
つまり、進之丞は下からここまでよじ登って来たわけですね。

十間廊下の向こう側は、こんな感じです。
千鶴や井上教諭、それに甚右衛門もここへ登って来ました。
山﨑機織に井上教諭が貼り付けた俳句を見つけた進之丞も、同じこの乾門を通って来たのでしょう。

乾門いぬいもんから見た本壇です。
左が北隅櫓、右が南隅櫓、その間が十間廊下です。
千鶴と井上教諭がいる内曲輪はこの向こう側にあり、進之丞はこの高い石垣を登ったのですね。

内門から内曲輪に入ったところです。
千鶴と井上教諭が初めに目にした内曲輪の風景です。
左が小天守こてんしゅ、右角の部分が南隅櫓です。
千鶴はこの右角の辺りにいました。

筋鉄門すじがねもんから見たところです。
千鶴は左の隅辺りにいて、井上教諭は右手に見える天守玄関に隠れていました。

千鶴のいる所から見た天守玄関です。
この中に、井上教諭がいます。

天守玄関です。

天守玄関の階段です。
井上教諭はこの階段を上がった所に隠れていました。

天守玄関の中から、内曲輪を見たところです。
井上教諭が見ていたのは、こんな感じでした。

内曲輪には二つの門があります。進之丞がどちらの門から来るのわからなかったので、千鶴は両方の門が見えやすい南隅櫓の近くに立っていました。
これが千鶴が見ていた眺めです。

ところが進之丞は門からは現れず、不意に上から千鶴に声をかけます。
千鶴が上を振り返ると、進之丞はこの十間廊下の屋根の上に立っていたのです。

この十間廊下の上に進之丞がいました。
千鶴がいたのは手前の隅で、向こう側の天守玄関に井上教諭が隠れています。

進之丞が井上教諭に語りかけていた場所です。
向こうの内門うちもんの陰では、つや子が潜んでいました。